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クラ・うら・俱楽部


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クラ・うら・俱楽部~パッヘルベルのカノンの場合①~

クラシック音楽の裏側をコッソリ教えちゃう、クラ・うら・俱楽部。今回はかの名曲”パッヘルベルのカノン”について2回に分けてお伝えします。

パッヘルベルって誰?これだけでピンとくる人は少ないかもしれません。あの”カノン”の作曲者です。他の作品はほぼ知られていませんがこの”カノン”だけで十分著名人入りしている彼は1653年生まれ1706年没のバロック時代、現在のドイツの作曲家でした。カノンの作曲時期は不明です。

元々”カノン”とはメロディが順に追いかけっこする形式のことを指し、この曲のタイトルではありません。あまりに有名すぎる作品のため”カノン”と言えばパッヘルベルのこれを指すことが多く、それは例えばピアノといえばショパンみたいな?実際にはこの作品以外の”カノン”もあります。ヴァイオリン3部とチェンバロという編成で書かれているこの曲。ヴァイオリン3部というのは、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、第3ヴァイオリンの3つのヴァイオリンパートでそこに通奏低音と呼ばれるチェンバロが加わります。

なのですが、恐らく皆様がこの曲を生で聴いたことがあるとすれば実は違う編成での演奏のほうが圧倒的に多いのではないでしょうか。

実際に多いのは弦楽四重奏や弦楽合奏。特に弦楽四重奏は第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、の4人で構成され、高音から低音のバランスがとれているためしばしば用いられます。例えばホテルでのパーティにロビーコンサートにレストランに結婚式に……。めでたい雰囲気やフォーマルな場にはピッタリです。こういった場で演奏したことがある奏者も多そう、もしかしたら原曲の編成より経験が多いかもしれません。

ちなみに、弦楽四重奏での演奏の場合、チェロがずっと通奏低音でヴィオラがコードをピチカートということが多いのですが、これはポップスでも使われるいわゆる”カノン進行”そのものなので曲の頭から終わりまでずっと同じ繰り返しです。なので、こういった仕事ではチェロ・ヴィオラ奏者は楽譜がなくても”正しく弾けちゃう”のだとか!それだけ弾いて飽きないか?いえ、もうツマラナイ感情を超えて無心になるのだそうです。カノンにおいては仙人のような方が多いかもしれませんね。悟り開けちゃう。

次回は2/25(水)配信予定です!

クラ・うら・俱楽部~美しき青きドナウの場合②~

ワルツ王と呼ばれるヨハン・シュトラウス2世『美しき青きドナウ』について2回目のメルマガです。ググってもなかなか出てこない裏側をお楽しみください!(1回目の記事はこちら)。

さて、前回はこの曲の”弾きにくさ”をお伝えしました。

ところでこの人は父親も有名人ですね、父親の代表作『ラデツキー行進曲』はニューイヤーコンサートのアンコールの定番です。この親子は双方ともヴァイオリニストで自身も弾きながらオケを指揮したそうですが、正にオケを知り尽くした上で出てくる音楽なのでしょう。

彼らは恐ろしく仲が悪い親子で、いわゆるベートーヴェンやパガニーニの毒親とは違うタイプ、それも息子の商売を妨害する天敵でした。会場となる飲食店には圧力をかけ、マスコミも使おうとしたのだから天下のライバルです。なのですがそれでも息子のデビューコンサートは大成功、その後も”常に夜会服を着ている男”と言われるほど公演がひっきりなしだったというのだから大したものです。それになんていっても銅像が立てられたのも彼だしね!

それにしても改めて楽譜を眺めていると、例のメロディは曲の一番終わりにも出てきます。映画のワンシーンのように静けさをもった弦のトレモロから静かに始まるこのメロディは作品の締めにも相応しい。それだけ力があるのだからやはりこれは美しく弾きたい!(そして振り出しに戻る)。

余談ですが私が彼を気の毒だと感じることが1つあります。というのは、彼はこんなに素晴らしい音楽を書いているのに永遠に”息子”と呼ばれること。父親と同じ名前のためジュニアだの2世だの、1人のアーティストというよりウィーンのワルツ親子のイメージが大きいのですね。当時は家系を継ぐという意味で長男は父親と同じ名前を付けられることが多かったようですが、それでも同じ名前だと作品も混同しやすいですし、よほど詳しい方でないとヨハン・シュトラウスは1人だけだと思ってしまいそうです。ちなみにこの親子のみならず他の息子たちや甥っ子なども音楽家として活躍したため彼らを総称してシュトラウス・ファミリーと呼ばれます。

 もう一つ”裏側”として、この曲は第2ヴァイオリンやヴィオラはほぼ伴奏しかなくて、それはそれでとても右腕が疲れやすく肉体的に辛い曲だということをお伝えしておきましょう。同じことをずっと続けているのって筋肉が疲労しやすいのですよね。でも良い曲だからみんながんばって弾いています。

最後に、この曲を3分ほどに短くしたユア・オーケストラオリジナルアレンジ動画をご紹介します。音楽経験の有無を問わず、楽譜に馴染みがなくても耳コピで覚えやすいアレンジ、振っていて気持ち良さそうなところをメインに入れてあります。PCで作った音ですがぜひ一度お聴きください。来月はパッヘルベルのカノンについて配信予定です。ご期待ください!

クラ・うら・俱楽部~チャイコフスキーの場合~

クラシック音楽の裏側をコッソリ教えちゃう無料メルマガ『クラ・うら・俱楽部』。このお試し記事ではチャイコフスキー『白鳥の湖』での体験をご紹介します。

悪魔ロットバルトによる呪いの悲劇、ついでに筆者にも悲劇的だったあの日。

それはある音大指揮科の試験で学生が指揮をする本番でした。曲目は『白鳥の湖』組曲。

リハも当日のみ、1日に何人もの学生の指揮で演奏します。同じ曲を。

悪魔ロットバルトは姫君オデットを永遠に白鳥の姿にしておきたくてたまりません。そこに真実の愛で立ち向かうオデットと王子ジークフリート。あの有名なオーボエの旋律は姫君の心からそして戦いへどんどん形を変え、弦楽器の中でも特にヴァイオリンはメロディから伴奏、雰囲気作りと出番はひっきりなしです。そして来たぞラスト、クライマックスの戦闘シーン!深夜の湖畔、悪魔VS人間の愛のバトル!愛よ呪いに打ち勝て!指揮科の彼らの想いを弓に乗せるんだ!そうして戦いは終わり主人公たちは夜明けを迎え……私たちの本番は終わらない。次の学生、もちろん物語の最初からです。えっ回復が間に合わないよ。指揮科は普段の授業ではピアノを指揮して学ぶことがほとんどで実際のオケを振れる機会は多くない、弾くほうは1つも気が抜けない、私たちの演奏で成績に影響が出たら元も子もないもの、フォルティッシモ!!!そうして戦いの度疲弊していく弦楽器たち……バレエではジークフリート王子がロットバルトの羽根をもいで飛べなくさせるけど私の腕もまるでもがれたかのように使えないよ……そしてまた次の試験へ……金管バーン!

当時はまだお仕事を始めて間もなくて、弾く要領も悪かったのですがそれにしても同じ曲を1日に何度も弾くものじゃありませんね。ギャラの3倍くらい弾いた気がする。ちなみに、曲目はこれだけでなくもう1曲と組み合わせて1人あたり大体40分くらいの演奏時間だったような気がいたしますが、疲れすぎてもう1曲がなんだったか学生さんが何人だったかも記憶にございません。

メルマガ『クラ・うら・俱楽部』ではこんな裏側を隔週でお伝えしていきます。

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クラ・うら・俱楽部~モーツァルトの場合①~

長らくお待たせしました『クラ・うら・俱楽部』。初回はモーツァルトから始めることに致しました!ヴァイオリニストにとってモーツァルトと言えば鬼門。モーツァルトと言えば試験。「明るくて爽やかなイメージだよね♫」そう思われるように弾くことに命を賭けております。あぁ、でもモーツァルトにそんな必死さは似合わないんだ!2回に分けてお届けいたします。ググってもなかなか出てこない裏側をお楽しみください。

うん、モーツァルトはですね、難しい。もうこの一言に尽きます。きっとプロの方々でモーツァルトを簡単だと言う方はいないんじゃないかなぁ、超絶技巧というわけではないですけどね、でも超絶技巧が弾ける腕でないと弾けないような気がします。

で、この難しさをどうやったらお伝えできるか悶々と悩んでおったわけですが、あれです。

例えて言うなら丁寧に出汁をとった和食!あと女性で言えばナチュラルメイク!時間と手間がかかることで女性陣には有名ですね!あとパーマがいらないツヤツヤストレートヘアとか!こんなことを言うと、あの美しい響きになんて下世話な言い方するんだ、と叱られそうです。が、モーツァルト自身だって下世話お下品大好きだもんね、あの人ってドギツイ内容をとってもチャーミングに愛らしくさぞかし美しくお皿に載せる天才でもあったのです。もちろん全てがそうではないけど、その人間性を理解していないともうこのギャップには耐えられない……ここでは彼のお下品さを取り上げることは致しませんが(筆者の好みではない)、映画『アマデウス』には上手に描かれています。この映画、演奏も良いのでぜひご覧ください。ちなみに、筆者は出汁は昆布を水に浸けて終わりです。旨い和食は永遠にできない。残念なところで次回は11月26日配信です!

モーツァルトもユア・オーケストラで指揮してもらいたいから良かったらTシャツで応援してください!「クラシック黒作曲家シリーズ」1枚4,000円からです!このモーツァルトの画像からショップへリンクしています。