ベートーヴェン

クラ・うら・俱楽部~ベートーヴェンの場合②

さて、前回ベートーヴェンから蔑まれた我らヴァイオリニスト群です。テーマは「楽譜の向こうから時空を越えてケンカ売ってくる!!!」

皆様、覚えていらっしゃるでしょうか。楽聖がヴァイオリニストに言い放ったあのセリフ。そう「音楽の精霊が語りかけてくるときに、君の哀れなヴァイオリンのことを考えていられるか」です。なんてこと言うんだ!私はともかく、ヴァイオリンがかわいそうじゃないか!

この方、なかなかお口が悪くて、

実際お貴族様に「俺の音楽のほうがお前らより上だ」って直接のたまったり(ケンカ売ってる)、その舌の根っこが乾かないうちに身分の低い女中さん方を散々差別したり(平民の我らきっとケンカ売られている)、ピアノの下にトイレ壺置いて人様を閉口させたり(口より鼻が悪いんじゃ)。

だからね、こういう精神の人だからやはり楽譜からもありありと伝わってくるような気がするのですよ、難しかろうがなんだろうが弾け。やれないとか言うな弾け。泣く暇があったら今弾け、弾けないのはお前が悪いんだから弾け、みたいな!あぁっ楽譜で頬を殴られている!

その第九。全曲で1時間ほどかかる長い作品ですが、拳が暗雲を突き抜けるような出だしの1楽章、ひたすら挑発的な2楽章(絶対どこかにケンカ売ってる……)ときて締めの4楽章であの有名な『歓喜の歌』に入るわけです。で、これの3楽章がまるで天国のように優しく柔らかく穏やかなんですね。『歓喜』は天国の先にある。それを音楽で実現してしまっているんだからもう我らはやられっぱなし、生まれる前から勝負なんてできるわけないのに未来永劫までケンカを売られているわけです。勝負したかったんだろうな、腕力じゃなくて音楽で。

さて、そんな人類の遺産とも言える第九。長くて長いからあの超有名なところだけ切り取って1分少々にまとめてみました!演奏は筆者アイティのヴァイオリンだけの録音です。ハハッ、私もなかなか勝負するじゃないか!良かったらお聴きください。

クラ・うら・俱楽部~ベートーヴェンの場合①

今回はベートーヴェンについてです。そう、もう第九の時期ですね!第九自体のご説明はしませんが、あの長大な全曲をお聴き頂きながらご拝読いただけると嬉しいです。言葉じゃ説明できないベートーヴェンをお伝え致します。文章はあくまで筆者のイメージです。

早速ですが、ベートーヴェンに対していつもいつも思っていること。

それは「楽譜の向こうから時空を越えてケンカ売ってくる!!!」ということ。

この人に限らないことですが、とかく作曲家というのは”机上の論理”で作品を作っちゃあ演奏家に弾かせるものなんですね。で、すごく多いのが「いや……不可能ではないですがかなり不可能に近いです……」ってどこかの設計士と工場長のやり取りのようですが、実際そういうものも多い。クラシックの作品というと完璧に仕上がっているかのような印象が強いですが、本人以外にとっては机上の論理です。だから例えば半世紀ほどあとのブラームスなんかは、仲良しの演奏家たちに試演してもらっていたり、そうやって改作を重ねて発表していくわけです。もちろんそれでも難しい曲は難しいですけれども、このベートーヴェンという人は演奏家から難しい、と言われると

「音楽の精霊が語りかけてくるときに、君の哀れなヴァイオリンのことを考えていられるか」と答えたとか……哀れなんて言われている我らヴァイオリニスト群、ほんとにかわいそう。いやだってヴァイオリニストってある意味テクニックの首根っこもベートーヴェンに掴まれているようなものなんですよ!ヴァイオリンのお稽古の初期~中期で徹底して練習する教本を書いた人物はクロイツェルといってベートーヴェンが『クロイツェルソナタ』を献呈した人物でもあります(これも死ぬほど難しい嵐があって弾くたびに「なんで弾けたんだろ??」と私は不思議に思います)。ちなみにこの教本はものすごいソリストさんたちも大切にするような基礎中の基礎。つまりヴァイオリンを弾くということはクロイツェル教本と共に人生を歩むようなわけで、クロイツェルと言えばベートーヴェン……あぁ本当にかわいそう。楽聖に蔑まれたところで一旦終わります。第2回目は12/24配信予定!

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お客様の声

2021年1月23日に開催したユアオーケストラコンサートの指揮体験コーナーにご参加下さった二人のお客様のご感想と演奏シーンをご紹介致します。

2021年1月23日、広尾サロンでのYour Orchestraスタートアップコンサートに「参加」させていただきました。指揮もできるということで、少し勇んで足を運びました。実は、この日、別のコンサートを聴く予定だったのですが、ご縁を感じそちらをキャンセルして伺った次第です。 会場に着くとたちまち、9人の皆さんが奏でる豊饒な響きに心を奪われてしまいました。コロナ禍で、クラシックファンはコンサートホールに行けない「飢え渇き」があったため、生音を聴くことのよさを再認識していることと思います。つまりは、何かのコピーではなく、一回限りの芸術体験ということですね。今回、私はまさに「快」の体験をさせていただきました。 指揮のほうはご指摘のあったとおり、曲が進むにつれてテンポが遅くなってしまったようです(アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク第1楽章)。音こそ出しませんが、指揮はまさに「演奏」だと思い知りました。 このような試みのコンサートはユニークで有意義だと思いますので、これからもぜひお続けください。今日はありがとうございました。~

~本日は図らずも、J. S. BACH の不朽の名作で弦楽オーケストラの指揮初演の経験を賜り誠にありがとうございました。私は中学高校で吹奏楽を経験しており、上級生の時に指揮をやっておりましたが、その経験以来数十年ぶりの指揮でございました。事前にカラヤンのYoutubeで予習していましたが、フルコースはABABの形式でして、本日はA部分だけでしたが十分堪能させていただきました。この音楽は人生の最終局面での達観した雰囲気を持っていると思いますが、走馬灯の様に思いを巡らした後の静けさの処理がポイントでしょうか。最後に対旋律も無く最終音の簡素な和音をいかに静かに美しく終わらせる事が出来るかどうかが重要だと思っております。是非素晴らしい作品を世の中に普及させましょう。~

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