オーケストラ

9/11 ユアオーケストラ・カルテットについて

カルテット。

4という数字のこの言葉は音楽においては違う意味を持ちます。

 

それは「4人の奏者で演奏されるアンサンブル」ということ。

 

さて、ユアオーケストラではオーケストラに最も近い最小形態としてこのカルテットでも活動しております。

オーケストラに最も近いというのはどういうことかというと、

・オーケストラのように高音から低音まで出せる

・メロディや伴奏、内声の役割を分担できる

簡単にご説明するとこのようなことでしょうか。

 

特に演奏効果が高いのが弦楽器だけで構成するストリング・カルテット。

今回は以下の4名で演奏致します。皆様に私たちの音楽をお聴き頂けることがとても楽しみです。

 

1st Violin      I.T Violin

数学者を父に持ち、3歳からヴァイオリンを始める。中学時代をマサチューセッツ州ボストンで過ごす。これまでに、朔望、G・ボーナフ、三木妙子、石井志都子の各氏に師事。

2nd Violin  室井絵里

武蔵野音楽大学音楽学部器楽学科ヴァイオリン専攻卒業。第33回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール全国大会奨励賞。2018年ウィーン国立音楽大学にてエリザベト・クロプフィッチ氏のマスタークラスを受講。カサブランカ国際音楽祭にて世界各国奏者合同管弦楽団のコンサートミストレスを務める。コンサートミストレスとしてキャラバン・ストリングスを率いて日本各地で演奏会を行うなど幅広く活動している。

Viola  東義直

東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校を経て、東京藝術大学音楽学部卒業。
ヴィオラ及び室内楽を浅妻文樹、 ウイリアム・プリムローズ氏に 師事。 日本弦楽指導者協会音楽コンクールにおいて特賞、プリムローズ賞受賞、第一位入賞。 卒業後、プリムローズ氏の許研鑽を積む。 東京交響楽団及び新日本フィルハーモニー交響楽団の首席奏者を歴任。 ムジカ・プラクティカのメンバーを努め、TV朝日「題名のない音楽会」Music Today(武満徹監修)等に出演。 サントリー美術館に於ける「音楽文化展」、現在継続中のアンサンブルライン主催「チャリティーコンサート」(フィリピン・ミンダナオ島のストリートチルドレンのために収益金のすべてを寄付)等の演奏並びに 企画構成に携わる。国際交流基金の主催事業でインド、デリー及びコルカタ(カルカッタ)にて演奏。 ペーター・ダム氏、MJQのジョン・ルイス氏等、芸大オケ(現 芸大フィル)、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京シティー・フィルハーモニック管弦楽団、アマデウス室内管弦楽団、古典音楽協会等と協演する。 創設時から”しもたかフィル”を指導、指揮し、パインフラワー・コーラス、日本大学管弦楽団、プレジールオーケストラ、守谷アンサンブルオーケストラなどのアマチュア団体やプロの集団、銀河管弦楽団を指揮する。 また 一橋大学、福島大学等のオーケストラを指導している。
論文に「Violin,ViolaにおけるVibratoの習得法と指導法に関する一考察」(共著)がある。 兵庫教育大学、福島大学の講師を歴任。アンサンブル・ライン代表。

Violincello  竹本聖子

福岡県出身。東京音楽大学卒業、同大学院修士課程修了。オーケストラや室内楽での演奏、ラジオドラマや映画音楽、ショーでのライブ演奏、国内外の作曲家の新曲の初演など音楽、人との出会いを楽しみながら様々な演奏活動を行っている。「オーケストラ・トリプティーク」「淡座」メンバー。

 

1/23 オケの始まり③

彼は病院にいるから、なかなか連絡ができない。携帯電話を使うのも院内では一苦労だ。お互いに着信履歴を残すことで意思を伝え合うようにしていた。彼からの着信があった数秒後内ならまだ彼に電話を取ってもらえる可能性がある。そんな綱渡り状態で連絡を取り合っていた。

「駄目だ。医師から駄目だと言われた」

「昨日、決行すると連絡したばかりですよ」

「わかっている」

彼女は一生懸命考えていた。もう本番1週間前だ。ここで中止にするとしても損失が大きい。お金も機会も次への繋がりも全て失う。

「……最悪、オケだけの映像撮影としますか」

「それでもいい。やらなきゃ駄目だ」

「ですが、最良なのはちゃんとあなたに振ってもらうことです。メンバーもそれを望んでいますし、このオケはそのためのオケです」

「週明けに医師に相談してみるよ」

「そうして下さい。関わっている人たち全てがここにかかっています。このままでは彼らの信頼も失います」

また来た、ずっと頭が締め付けられるこの感じ。これのせいで、寝ていても目が醒めてしまうんだよな……。

そうして迎えた週明け。彼からの連絡を持って改めて決行できることとなったこの演奏会。あまりに激しい展開に彼女も告知や案内がほとんどできず、またコロナの影響もあり数名の指揮体験希望者だけを観客に開催された。オケのメンバーに事の詳細を伝えたらみな驚き、だがとても良い演奏をしてくれた。その後、病院に戻った彼からは喜びの電話がかかってきた。

「とんでもなくレベルが高いメンバーだな!振れて良かったよ!次はベートーヴェンの交響曲7番だ!」

ベト7……いくらかかるかな。ぼんやりと計算しながら彼女は次の指揮希望者との打ち合わせに向かった。あの始まりの日と違い、空は青かった。(終)

オケの始まり①

オケの始まり②

1/23 オケの始まり②

2021年1月4日。首都圏は、コロナ拡大を防ぐため政府による緊急事態宣言が発令されるかどうかという時。彼女は緊張感でお正月気分もどこかへ飛んでしまっていた。まずは方針を決めなければならない。それと、会場とも打ち合わせをしなければ。まだお正月で店舗は休みなのに、店長に連絡をするなんて申し訳ない。

そんな焦った気分の中、最低限方針を打ち出し関係者に連絡をし、なんとかホッとした数日後。

更なる出来事が襲い掛かった。

「大変なことになった」

彼からの電話だ。

「定期検査に来たら、緊急入院することになっちゃって」

これは作り話でもなんでもない。本当のことだ。

「来週の勉強会は欠席する。予定ではその数日後に出られるから」

指揮をする彼が、検査で病気が見つかったため入院することとなってしまった。コロナではないが、指揮のために彼女と行っていたピアノスタジオでの勉強会は参加できないという連絡だった。それで済めばいいが長引く可能性もあるという。延期?どうする?様々な考えが一瞬にして頭をよぎった。

「来週13日には連絡できる。結果が出る」

「そこで延期か中止か決めましょう」

そこからは1月4日の比じゃない緊張感が続く日々だった。オケのメンバーを始めとして会場や関係者にそれぞれ事情を説明し、そこからは眠れない夜が続く。その後、幾度か状況報告の連絡があり15日にあった連絡で決行するということで決まった。退院できるという彼の喜びの声と、そしてそれをオケのメンバーに伝えたときの反応といったらなかった。

(みな、心してこの演奏会を待ち望んでくれている)

コロナにより、あらゆる演奏会が影響を受けている中でのこの企画。参加してくれるメンバーたちだって、並々ならぬ思いを持って臨もうとしてくれているのだ。

やっと安心して、その夜はぐっすりと眠れたはずなのに。

翌朝の着信履歴。嫌な予感。

続きはこちら→オケの始まり③

2021/1/23 ユア・オーケストラ解禁!

 

今までにない「あなたのためのオーケストラ」としてユア・オーケストラは2021/1/23にその姿が解禁されます。音楽愛好家の方による指揮と演奏がどのようになるか、ぜひその目と耳でお確かめください。

 

曲目:モーツァルト/アイネ・クライネ・ナハトムジーク全楽章  

   バッハ/管弦楽組曲第3番より「エア」      

 

今回は、リハーサルも公開しています。メンバーだけで行うリハーサルの時間帯には指揮体験も可能です。

 

メンバーリハーサル 13:00~  愛好家の方リハーサル 14:00~ 本番 15:00~

完全予約制、入場無料(途中での入退場可)

会場:広尾サロン 東京都渋谷区広尾5-12-3

指揮:音楽愛好家 戸田雅之さん

演奏:ユア・オーケストラ

Vn アイティ I.T Violin 大杉那々子 張大赫 三原愛里 三宅政弘  

Vla 東義直 米納真妃子

Vc 藤塚紗也香

Cb  井上美冬

 

実は、この日に向けて初回の指揮者である音楽愛好家の方と、当オーケストラコンサートミストレスとでマンツーマンでの勉強会を積み重ねているところです。ピアノがあるスタジオで、ピアノや歌、ヴァイオリン演奏でご一緒に勉強して頂いています。演奏家たちはみなプロですから、指揮が思うように振ってくれなくても弾くことはできます。ですが、ユア・オーケストラはあくまで「その方の音楽」に忠実でありたく、振り方のちょっとした癖や雰囲気なども踏まえて事前に打ち合わせておくことで、いざオーケストラを前にしたときによりスムーズに良い音を出せると思っているからです。

※当日の感染対策についてはこちらをご覧ください。

 

 

このオケの始まりについてはこちら。1/23 オケの始まり

1/23 オケの始まり②

1/23 オケの始まり③

 

 

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